全通マウントとファンの母数

課金は偉い。けどその前に母数があるのが何より強い。

パレートの法則(パレートのほうそく)は、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した冪乗則。経済において、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという理論。80:20の法則、ばらつきの法則とも呼ばれる。
例)売上の8割は全顧客の2割が生み出している

この法則は事実で、よく目にする。
ネトゲでカード上限課金してる人とか、同じCDを積んで推しの順位を上げている人とかね。


でも客の方ではなく、推しの存在そのものに目を向けたら母数が優先されるよなと思う。
100万プレイヤーがたった一人いるより、100人が騒いでくれる方が波及もしやすいからな。話題になってるってのは数だろう。

推しがそもそもどういうところを目指してるの?ってなるけど、マイナーを目指して活動している人っていないというか、メジャーになるに越したことはないんじゃないかなって思う。
ファンとしても、「推しはこんなに素晴らしいのにどうしてみんなわかってくれないのだろう」と一瞬でも思った人は多いはず…

全通オタクがどうにもマウント取れてない気がするのは、多分このせいだなって思う。
廃課金者として支えているのは間違いないんだけど、メジャーになるにはたった一人では不足している。

母数はどこにあるか

なぜなら、Spotifyで聴ききれないほど多くの素晴らしいアーティストとの出会いがあるのに、CDでしか聴けないアーティストをわざわざ聴いてみようとは思わないためです。

3,500枚のCDを捨てた話(追記アリ) - デスモスチルスの白昼夢

全く知らないものをどうやったら知れるだろう。
知らない劇場で知らない演目をやっているのを誰が見るだろう。
この時代に閉じた世界に住んでいる人をどうやったら観測できるだろう。

私はたまたま私の好きなものたちに出会っているけれど、探しに行ったわけじゃないんだよね。
「よーし沼を探すぞー!」って分け入ってはいない。たまたま知って、知れたから好きになれた。
一切見聞きできない知らないものにファンとは名乗れない。

なので、一人が全通するよりその金で友達を連れて行ったほうが良いのではないか?と思うんだ。
課金が未来への継続を望む意思表示であるならば、母数を増やす行動をとったほうがいいんじゃないかと。

あとネトゲ的に考えると、廃課金者が廃課金を自慢できるのは無課金がたくさんいてこそだよな。
どの界隈でも少なからず全てが自分のためではなく他人への自慢のためって人いると思うから。